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森内 敬子展 2008.7.3-7.31
 
 
 
七月の個展に際しまして
 
 私には終世忘却することの無い一幅の絵があることを告げます。葛飾北斎、晩年の作、「弘法大師修法図」です。一匹の犬と、麻綱により、地獄に落ちた大師を引き挙げる、という絵であります。単なる宗教画でもなく、聖人を介しての救済画でもないのです。(観賞された方も在ると思いますが、)北斎自身に、常に去来する大宇宙の組織に率かれ、下手、下品を許さず、天に北斎の一点一格を尽くした精神誠意の絵であると想っています。ちなみに私の師、吉原治良も常に謙虚であれと、申しておりました。
森内 敬子
 
 
 
   
大日如来   女神ミューズの聖なる布
80号   50号 (910x1170mm)
ミクストメディア              ミクストメディア

 

四神の結び 
天の川七月七日
空翔ぶジュータン
空とぶジュータン
四神の結び 天の川七月七日 空翔ぶジュータン 空とぶジュータン
20号(610×730mm) 50号 (910×1170mm) 50号 (910x1170mm) (750×750mm)
アクリル アクリル ミクストメディア アクリル

 

聖なる木
布袋のリボン
布袋さんの袋が三ツ
桃門女王
聖なる木 布袋のリボン 布袋さんの袋が三ツ 桃門女王
10号(530×458mm) 10号 (458×530mm) 10号 (530x458mm) 20号(730×630mm)
アクリル アクリル ミクストメディア アクリル

 

桃華
桃と草と月と日
桃と月と日と草
桃の華
桃華 桃と草と月と日 桃と月と日と草 桃の華
6号(410×318mm) 0号 (180×143mm) 0号 (180×143mm) 0号 (180×143mm)
ミクストメディア アクリル アクリル アクリル

 

嫦娥の桃と華
桃船を鳥が迎える
桃船入港
「四神」玄武桃 朱雀桃 青龍桃 白虎桃
嫦娥の桃と華 桃船を鳥が迎える 桃船入港 「四神」玄武桃 朱雀桃 青龍桃 白虎桃
15号 (652x530mm) 20号 (727x605mm) 30号 (910x730mm) 20号 (730x605mm)
アクリル アクリル アクリル アクリル

 

「六垓桃」天国の桃
開かれた天国への幕
幸運の桃
「六垓桃」天国の桃 開かれた天国への幕 幸運の桃 崑崙山
10号 (530x455mm) 10号 (530x455mm) SM号 (225x160mm) 4号 (335x242mm)
アクリル アクリル アクリル アクリル

 

桃 MOMO
桃の花
桃 MOMO
桃 MOMO
桃 MOMO 桃の花 桃 MOMO 桃 MOMO
0号 (180x140mm) 3号 (274x218mm) 0号 (180x140mm) SM号 (227x158mm)
アクリル ミクストメディア アクリル アクリル

 

 

 

 
森内敬子さんの個展によせて

 具体美術協会(具体グループ)は、1960年代から70年代にかけて、大阪を拠点に活動した日本のもっとも先鋭なアーティストの集団だったが、森内敬子は、その中でとりわけ注目された女性作家である。当時彼女は、大きな布の縫いぐるみの作品を、グタイピナコテカ(具体グループの美術館)の床いっぱいに並べ、圧倒的な迫力で観衆を驚かした。私はそのとき初めて会った作者の森内が、まだ10代の美少女だったのに、またもや驚かされたのを、今でもはっきりと憶えている。


  具体グループが解散したのち、1976年から森内は、独力で、インスタレーションをはじめ彫刻、版画、陶芸、壁画、環境空間デザイン、あるいは舞踏とのコラボレーションなど多彩な活動を展開した。その表現のスタイルは、かならずしも同じではないが、全体をとおして一貫しているのは、作品にあらわされているイメージが、具象的であれ抽象的であれ、かならず何等かの深い精神的な意味内容をもっていることである。しかもそれがつねに人間と、人間を超えた高次の霊的存在との絶え間ない動的な関係を象徴しているところに、森内の仕事の独自な特色がみとめられる。


  近年森内は、桃をテーマにした絵画を多く描いている。日本では桃は、長寿のような吉兆あるいは慶祝のしるしであるが、彼女はそれを、まるいところに耳が片方についているような形、あるいは円が2つ重なったような形に描いている。しかもそれを、赤、黄、緑など強烈な原色の絵具をチューブから直接画面に絞りだして描いた上に、目映いばかりに煌めく金箔を張りつめ、燦然と耀く鮮烈なイメージをつくり出しているのである。なまなましい絵具の質感、魅力ある刺激的な原色の交響、そして金箔の豊饒な光輝、この三者が一体となって、森内の桃は、われわれの眼と心を、こころよい感覚の愉悦をとおして、深遠な精神的世界へ導くのである。


  森内の説によると、桃という字は、木扁に兆という数を書くように、キャンバスの桃は、すなわち億却の数の桃をあらわしているという。そして桃を描いていると、体も元気になり、いくらでも続けて描くことができるそうだ。そのようにして描かれた桃の絵は、また観衆にも、豊かな感覚の魅力をつうじて、体と心に溢れるような活力をもたらすのである。今回の個展が、ひとびとに、感覚と精神の両面におけるこのような大きな悦びと高揚感をもたらすことを、期待してやまない。

 
乾 由明 (京都大学名誉教授・兵庫陶芸美術館館長)
 
 

 
森内 敬子(1943〜)

略歴
1943年 大阪に生まれる「現在奈良在住」
1962年 具体美術協会設立者の吉原治良に師事する
1965年 渡米 ニューヨークを拠点に活動する
  アド・ラインハート、イサム・ノグチ、マン・レイ、斉藤義重、金光松美などと交流を深める
1972年 具体美術協会解散
1983-1986年 西独にてパーソナルコンピューター登場後の人間の意識エネルギーについて学ぶ
 
個展
1965年 森内敬子・おみやげ展(内科画廊、東京)
1975年 森内敬子展(ギャラリー16、京都)
1981年 おみやげインスタレーション展(村松画廊、銀座)
1982年 おみやげインスタレーション展(中村画廊、大阪)
1986年 鳥展(ブルバ邸、西独)
1991年 宇宙マンダラ展(萬京ギャラリー、奈良)数回 他
1992年 シャンバラ展(シェスタ・タイムギャラリー、大阪)数回 他
1993年 森内敬子展(三越ギャラリー、大阪)数回 他
1994年 崑崙の桃展(萬京ギャラリー、奈良)数回 他
1996年 未来からの點伝展(そごうギャラリー、奈良)数回 他
1997-2003年 エンジェル・ガブリエルの囁き展(ギャラリーKURANUKI、大阪)数回 他
2004-2006年 年3回個展(五風舎、奈良)(ギャラリー井上、大阪)
2008年 森内敬子展(NODA CONTEMPORARY、名古屋)
 
グループ展
1963年  京都アンデパンダン展出品
1966年 第17回具体美術展(横浜高島屋、数寄屋橋セントラル美術館、大阪グタイピナコテカ)
  以後、1968年第20回展まで東京、大阪で出展
1969年 具体美術小品展(大阪グタイピナコテカ)
1970年 具体祭り(大阪、万博お祭り広場)
  具体ピナコテカ最終展
1976年 具体美術の18年(大阪府民ギャラリー)
1979年  特別展、吉原治良とその後(兵庫県立近代美術館)
2004年 「具体」50周年記念回顧展(兵庫県立近代美術館)
   
受賞歴
京都府知事賞、大阪府知事賞、芦屋市立美術協会賞、芦屋市長賞、朝日新聞賞、
毎日サインデザイン賞佳作賞及び特別賞、静岡県警察賞、日本都市県景観優秀賞
   
コレクション  
個人所蔵多数、ジョン・パワーズ財団(米国)、兵庫県立美術館、高鴨神社(奈良)、熊野大社(和歌山)
   
その他  
1987年 大和マンダラ・緞帳制作(川西町多目的ホール、奈良)
  當麻マンダラ・陶壁画制作(當麻町カルチャーセンター、奈良)
1988年 掛川の時の流れ・陶壁画制作(JR東海道新幹線掛川駅南面壁全面)
  掛川マンダラ・陶板制作(JR東海道新幹線掛川駅南側路面全面)
1989年  宇宙マンダラ・陶壁画制作(東条町コズミック・ホール、兵庫)
1990年 テンペルティトウルという名の彗星・陶壁画制作(鹿児島市立科学館)
  ヒエログリフによるファラオの名・陶壁画制作(鹿児島市図書館)
 

 

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