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Yoshinori Takakura -The Gift-  2008.6.5(thu)-6.28(sat) opening party/6.5(thu) pm6:00-8:30 open/am11:00-pm7:00 closed/sundays, national holidays
 
 

僕は、人間を描いている、人間のなか、なかみ。
繁華街を歩くと、とってもたくさんの人間がいてどきどきする。
とってもきれいな女の子、気持ち悪い男の子、家のない人々。
僕の想像は膨らんで、いつの間にか胸は欲望に捕まれる。
でも、それが、とても、本当に快くて何度も何度も僕が潰れるまで街に出る。
そんな時、僕の抱えているいやらしさが街と一緒になって、混ざり合って、溶け込みあって、
いつの間にか僕は欲望という大きな、大きな木の、幹にぶら下がる実になってしまう。
そんな時、もう周りは幹だらけ。。。
あぁ、いっそ、何かに食べてもらいたい。

高倉 吉規

 

 
高倉 吉規   Nuts
高倉 吉規  The Gift I
 
  Nuts The Gift I  
 

1450x1450mm 

oil on canvas 2008

1300x1300mm 

oil on canvas 2008

 

 

高倉 吉規  Sorrow II
高倉 吉規   Sorrow
高倉 吉規  Joy I
高倉 吉規   Joy
SorrowI Sorrow JoyI Joy

1000x2000mm

oil on canvas 2008

1000x2000mm

oil on canvas 2008

1000x2000mm

oil on canvas 2008

1000x2000mm

oil on canvas 2008

 

 
高倉 吉規   食べ頃
高倉 吉規  Born
 
  食べ頃 Born  
 

1300x1940mm

oil on canvas 2007

1300x1940mm

oil on canvas 2007

 

 

 
高倉 吉規   たね
高倉 吉規  Night Come
 
  たね Night Come  
 

530x460mm

oil on canvas 2008

1300x1940mm

oil on canvas 2007

 

 

 
「絵画の時代」に棹さす倉吉規
 
「絵画の時代」の到来とでもいえそうな、昨今のアートシーンである。画廊を見歩いていても、カンバスに描かれた絵画作品と出合うことが増えてきたような気がする。一昔前は、現代美術といえば空間全体を「作品」とするインスタレーションが花盛りだったものだ。
今でもインスタレーションは、美術館の展示ではよくあるし、世界各地の国際展では主役の座を占めている。映像の作品がそれに続く。しかし、画廊のレベルでは、絵画に取り組む若手美術家が目立っている。倉吉規も、その一例である。
2007年春に倉の個展を都内の画廊で見た時の印象は、今でもはっきりと思い出すことができる。カンバスを覆う黄、赤、青、緑といった原色。チューブからひねり出されたそのままの輝き――と言おうとしたが、それでは褒めていることにならない。
誰の言葉か定かではないが、「絵の具というものは、チューブから出された瞬間よりも、カンバスに塗られた後の方が美しくなければならない」と読んだ記憶がある。当たり前のことなのだが、その当たり前のことができていない者が、日本の若い画家には実に多いのが現実なのである。
倉の場合、強い色同士の激しい対比、色をカンバスに流していく筆のうねり、そうした色彩と筆触が共に織り成す、花のような臓器のような、奇妙で魅力的な形……それらのおかげで、絵の具に明らかな「付加価値」が付いている。「合格」以上の才能を直感した。
彼の色彩はやや不透明である。しかし濁ってはいない。油絵の具特有の色の現れ方だ。そして色彩を、油絵らしい粘り気のある筆触で展開している。この「らしさ」というのがまた、わが国の若い画家にしばしば欠けている性質なのである。
「らしさ」の教育は?
乾きを速めようと揮発性の溶き油に頼りすぎたのか、表面がかさかさと乾いていて、油絵の具のねっとりした物質的魅力がないケース。「やせている」絵だと感じる。絵の具をやたら薄く溶いて、水彩のように描くケース。ならば、元から水彩を描いたほうがよい。一方、アクリル絵の具を使う画家には油絵のような厚塗りをする者がいて、油よりアクリルの方が使い勝手が良いからアクリルを使っているだけ、のような安直な姿勢が見えてしまう。油は油らしく、アクリルはアクリルらしく、という基本的なことを、今、美大などではどう教えているのだろう。「男は男らしく、女は女らしく」などと言おうものなら袋だたきに合いかねない風潮が、美大においては、学生に素材と技法を厳しく区別させる教育をなおざりにさせているのではないか。
ともかく、倉の美大の同窓には、07年にVOCA奨励賞を受賞した傍嶋崇のように、油彩の物質的魅力を極端なまでに生かせる画家もいる。また同年秋、野田コンテンポラリーで個展を開いた惠木亮太のように、色鉛筆という画材の持ち味と可能性を最大限に引き出す美術家もいる。教育に関係なく、互いに感化して良い方向に進んでいるのかもしれない。
絵画の時代とは、絵画らしい絵画、油絵らしい油絵、アクリル画らしいアクリル画が、普通に描かれ、普通に評価される時代である。そうした「らしさ」をカンバス一面に発揮する倉は、絵画の時代の流れに棹さして、今後ますます注目すべき画家になるだろう。
名古屋 覚 (なごや・さとる=美術ジャーナリスト)
 

 
高倉 吉規 (Yoshinori Takakura)
 
略歴
1981年 東京生まれ
2006年 東京造形大学美術学部卒
2008年 東京藝術大学大学院在籍
 
個展
2008年 名古屋 NODA CONTEMPORARY 個展
  都庁トーキョーワンダーウォール2008
2007年 銀座ギャラリーk 個展
2006年 銀座ギャラリーk 個展
 
グループ展その他
2008年 ワンダーシード2008 公募 トーキョーワンダーサイト渋谷
2007年 YJP 今絵を描くということ グループ展 六本木
  トーキョーワンダーウォール2007 入選作品展
2006年 舞台芸術集団地下空港第七回公演 「OLと魔王」宣伝美術
  舞台芸術集団地下空港第六回公演 「絶望と光」宣伝美術
2005年 舞台芸術集団地下空港第五回公演 「部屋とTシャツと鼠」宣伝美術
  舞台芸術集団地下空港第七回公演 「ロマンの雲」舞台美術、宣伝美術
2004年 「ピカン展」山脇ギャラリー グループ展
1998年 米 ワシントン州 シアトル グループ展
 

 

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